私はペットにフェレットを飼っていました。大切なペットであり大切な家族。そんなある日、お仕事が終わって家に帰ると、いつも出迎えてくれるのに今日は出迎えてくれません。
「何してるのかな…」そう思いながらベッドを見に行くと静かに横になっていました。「寝ているのか」そう思いましたが、声をかけても返事はなし。そして気づきます。呼吸をしていないことに。
既に亡くなっていたんです。私は頭が真っ白になってしまいました。何をしていいかわからず、たくさん調べて葬儀を行うことにしました。
その際に、困ったことの一つにお供え物があります。
「何をお供えしたらいいんだろう。」
「お花とかおやつとか、選択肢はあるけどその中でどんなものがいいのかわからない…」
今回は、私と同じようにお供え物で悩んだ方に向けて、私の経験も交えて記事を書きました。少しでも参考になれば幸いです。
- 大切なペットが亡くなったときにおすすめのお供え物
- 状況に合わせたお供え物とその選び方
- 友人のペットが亡くなったときのお供え物
- ペット葬儀の種類と流れ、持ち物
- 大切なペットの形見を残すなら葬儀前に考える方が良い
大切なペットが亡くなったときのお供え物は何がいい?
大切なペットが亡くなったときのお供え物って、何にしたらいいか悩みますよね。「お花にしようかな…」「でもどのお花にしよう…」私も飼っていたフェレットが亡くなったときにあなたと同じように悩みました。
そこで、私の経験も交えながら、お供え物には何があるのか、どんなものなのかを丁寧に解説していきますね。
ここで紹介するお供え物は下記の通りです。気になるものから確認してみてください。
- お花(生け花・ブリザーブドフラワー)
- 思い出の写真
- ペットが好きだったおもちゃ・おやつ
- メモリアルプレート・ペットストーン
お花(生け花・ブリザーブドフラワー)
大切なペットのお供え物にお花は定番ですよね。人間でも、お葬式の際に菊などのお花をお供えすると思います。
ペットの場合でも、同様にお花をお供えしてあげるのがおすすめです。ただ、お供えするお花に特に決まりはありません。あなたの好みのお花やペットが気に入っていたお花をお供えすると良いですよ。
私はペットの好きなお花がよくわからなかったので花言葉で選びました。おすすめのお花をまとめたので参考にしてみてくださいね。
花 | 花言葉 |
カーネーション | ・私はあなたを愛しています ・純粋な愛 ・感謝 |
スイートピー | ・別離 ・門出 |
チューリップ | ・思いやり ・愛の告白 ・誠実な愛 |
ガーベラ | ・感謝 ・希望 |
バラ | ・愛情 ・あなたを愛しています ・感謝 ・清純 |
一見、ガーベラの「希望」だったり、「清純」とかはお供えに合いそうにないかな…と思いそうですよね。でも、それも捉え方次第です。
あなたが前に進むという意味での希望、ペットの毛色が白で清純な感じがする、というように考えると候補の一つにはなるのではないでしょうか?
ここに挙げたのはあくまで一例です。あなたがどんな言葉を伝えたいかを整理して、その言葉の花言葉を持つお花をお供えしてあげるといいと思いますよ。
火葬の際にお供えするお花には注意が必要です。濃い色のお花だと、遺骨に色がついてしまう可能性があるので避けるようにしましょう。
生け花
メリット | ・香りや鮮やかさがある ・みずみずしい質感 |
デメリット | ・あまり長持ちしない ・定期的に変えないといけない ・花が落ちてしまう |
生け花は香りや色の鮮やかさ、みずみずしい質感というように、生きているお花ならではの魅力があります。その一方で、生きているがゆえに枯れてしまったり花や葉っぱが落ちてしまいます。
本物のお花が大変だな…と感じる方は造花がいいかもしれません。造花であればお花の季節に関係なく手に入れられますし、お手入れもほとんど必要ありません。
もちろん本物のお花のような香りとかはないからどっちがいいかをしっかりと考えるようにしてくださいね。
ブリザーブドフラワー
メリット | ・生け花と同じような質感と美しさ ・保存がきく ・好みの色にできる |
デメリット | ・丁寧に保存しないといけない ・お花独特の香りがない ・ブリザーブドフラワーにできるお花とそうでないものがある |
ブリザーブドフラワーは生け花と同じような質感のまま長期保存できるようにしたもの。つまり実際のお花と同じように質感と美しさを楽しむことができます。
さらに、ブリザーブドフラワーは一旦お花の色を抜いて染色するので、実際にはない色のお花にすることができます。
しかし、長期保存ができることと丁寧に保存することは別物。デリケートなので、もし大雑把に扱うと花びらが落ちてしまうので注意しましょう。
また、本物のお花のような香りはしません。お花の香りも楽しみたいという方は生け花の方が良いですね。
個人的にはブリザーブドフラワーか造花の生け花がおすすめです。お手入れがめんどくさいって思いたくないしすぐに枯れてしまうのは悲しいですからね。
思い出の写真
ペットのお供えに思い出の写真もおすすめです。もちろん飼い主であるあなたと一緒に写った写真でもいいですね。
一緒に近所の公園に行って泥だらけになったとか、旅行に連れて行ってきれいな風景と一緒に写真を撮ったとか、思い出のある者であればなんでもいいんです。スマホで撮った写真でも構いません。
かわいいフォトフレームに入れて飾るだけでも立派なお供え物になるので、他のお供え物とセットで置いておいてもいいですね。
ペットが好きだったおもちゃ・おやつ
あなたのペットは何が好きでしたか?私はフェレットを飼っていましたが、おやつを入れたボールの「フードディスペンサー」と呼ばれるものが好きでした。
よくこのおもちゃで遊んでいたな、とか、このおやつを上げたらすごいパクパク食べてたな、みたいなものがあるなら、それをお供えしてあげるのがおすすめです。
ただし、おやつの場合は定期的に交換してあげるのを忘れないようにしてくださいね。
メッセージカード
ペットへの感謝を込めたメッセージカードをお供えしてあげるのはどうでしょうか?普段から感謝や愛情をいっぱい伝えられていない方もいると思います。
そういった方はメッセージカードにペットへの思いを書いて、飾ってあげるのもおすすめです。
もちろん、良いことばかりではなかったと思います。何回言っても治らなくて困ったことはあると思いますが、それも含めて思い出。今までにあった印象的なエピソードや感謝の気持ちを記して大切に飾ってみては?
思い出もいつか忘れてしまったりあまり覚えていなかったりすることがあります。そんな時にメッセージカードに書いた内容を見て思い出に胸をはせるのも良いですよね。
メモリアルプレート・ペットストーン
ペットが亡くなったときのお供え物として、メモリアルプレートがあります。メモリアルプレートは、大切なペットの写真や名前、生年月日、メッセージを入れられるプレートです。
思い出の写真を飾るのもいいけどメッセージも入れたいという方におすすめです。
ペットストーンは少しお供え物というよりは墓石みたいなイメージ。ただ、墓石ほど費用的にも準備の手間もかかりません。庭に埋骨をしてそこにペットストーンを置いておくことで、しっかりと供養できると思います。
ただ庭に埋骨をするだけだと寂しいのっで、埋骨をする際にはペットストーンも併せておいておくのがおすすめです。
シーン別!状況に合わせたお供え物とその選び方
お供え物をどんなものにしようと考える時にはどんなシーンでのお供え物なのかも考慮しなければいけません。
場合によっては、お供えに適さないものもあります。どんなシーンでのお供えなのかを先に考えておくと、用意するものを絞れるので、しっかりと確認しておくようにしましょう。
棺にお供えする場合
棺にお供えするものは、火葬できるものでなければなりません。そのため、お花やメッセージカードなどのお手紙、思い出の写真、好きだったおやつあたりでないと入れられません。
毛布やおもちゃは一緒に入れられない場合があるので注意しましょう。
棺に入れられるものは葬儀を行う場所によって少し変わってくるので、あなたがお願いしようとしているところでは何を棺に入れて良くて、何が入れられないのかを事前に確認するようにしてくださいね。
私はおもちゃを入れようとして、入れられなかったので事前に確認することは大事ですよ…
葬儀会場でお供えする場合
葬儀会場でお供えをする場合、基本的にはお供えするものに制限はありません。ペットの好きだったおやつやおもちゃ、写真、服など、お供えしてあげたいものをたくさん用意してあげましょう。
物がなくて寂しい状態にならないようにしてあげてくださいね。
お仏壇にお供えする場合
お仏壇にお供えをする場合、ペットの写真やお花、好きなおやつがおすすめです。基本的に制限はありませんが、あまりたくさんお供えをできるスペースはないと思うので、一番お供えしてあげたい!と思うものから順に置いてあげると良いでしょう。
お墓にお供えする場合
お墓にお供えする場合は、お花やおもちゃがおすすめです。庭の敷地内であればメッセージカードやペットの写真もいいかもしれませんが、そうでない場合は見ず知らずの人にあまり見られたくないという人もいるのではないでしょうか?
また、おやつなどのごはんは特におすすめしません。カラスやそのほかの野生動物に食べられたり、お墓を荒らされてしまう可能性があります。
もし食べ物をお供えするときは、変えるときに一緒に持って帰るようにしましょう。
友人のペットが亡くなったときのお供え物は何がいい?
友人のペットが亡くなった際のお供え物は、どんなものがいいのかすごく悩みますよね。相手が傷つかないモノを選ばないといけません。
そんなときはお線香やお花、写真立てが無難で喜ばれると思います。お線香は仏壇で使用するものになりますし、写真を飾りたいけど写真立てを持っていないという方も多いはずです。
あなたが持っている友人のペットの写真や友人とペットが写っている写真を現像してフォトフレームに入れて送ってもいいかもしれません。
何がいいのか聞きにくいと思いますが、その気持ちだけでうれしいと感じてくれる方も多いので難しく考えなくてもいいと思いますよ。
また、お花を贈るときのマナーやふさわしくない花はこちらで解説しているので参考にしてみてくださいね。
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ペットが亡くなったときには葬儀をしよう
ペットが亡くなったときには葬儀をしますよね。でも実際は、「どんな流れでするのかわからない…」という方がほとんどなのではないでしょうか?
そこでここでは下記のようなことを解説していきますね。
- 葬儀の種類
- 葬儀で必要な持ち物・準備物
- 葬儀の流れ
- 葬儀の時のマナー
葬儀の種類
葬儀にも種類があります。土葬と火葬の二つです。土葬は自分の家の庭であれば大丈夫ですが、公園などの公共の所に埋めるのは法律的に問題が起きてしまうので注意しましょう。
火葬の場合は「個別葬儀」「合同葬儀」という2つの方法があります。
日本では火葬の方が一般的なようです。土葬・火葬、いずれの場合も注意しないといけない点があるのでしっかりと確認しておいてくださいね。
葬儀方法によってやりたいと思っていたことができない可能性があるのでそれぞれがどんなものか知っておくのは大事だよ。
土葬
土葬と似た言葉に埋葬というものがあります。それぞれの違いはこうなります。
土葬 | 遺体を地中に埋めること |
埋葬 | 遺骨を地中に埋めること。 |
土葬は遺体をそのまま埋める形で、埋葬は火葬した後の骨を地中に埋めるということですね。
埋葬についてはこちらの記事でやり方や注意点を解説しているので参考にしてみてください。
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火葬
大きく分けると「個別葬儀」「合同葬儀」の二つに分けられます。合同葬儀は他の過程のペットたちと一緒に火葬をすることで、個別葬儀はあなたのペットのみで火葬をするものです。
それぞれの特徴をまとめてみました。
合同葬儀 | ・費用が安い ・他のペットと一緒だから寂しくなさそうと考えられる ・自分のペットの遺骨が手元に残らない ・遺骨を加工して形見を作ることができない ・遺骨をの拾い上げに立ち会えない ・自分たちだけではないから少し周りを気にしてしまう |
個別葬儀 | ・合同葬儀に比べて少し費用が高め ・遺骨を加工して形見を作れる ・遺骨をの拾い上げに立ち会える ・ゆっくりペットとの最後の時間を過ごせる |
私は形見でアクセサリーを作りたかったので個別葬儀にしました。いつも身につけられて一緒にいると思えるのでお気に入りです。
ペット110番を使って葬儀を行いましたが、上場企業が運営していて、葬儀の流れも教えてくれるので、安心してお任せできました。
葬儀で必要な持ち物・準備物
ペットの葬儀の際に必要な持ち物・準備物はこのようなものがあります。
- 数珠
- ハンカチ
- お供え物
- お線香・ろうそく
- ペットの写真
葬儀で必須の持ち物
数珠、ハンカチ、お供え物はほとんど必須と思ってください。大切なペットとのお別れ。最後に姿を見れるのは葬儀の時なので、どうしても涙してしまうと思います。
私も、飼っていたフェレットが亡くなって葬儀をしたときに、我慢しようと思っていたのですが、涙があふれ出てきました。
今まで一緒にお出かけしたり遊んだりして思い出をたくさん作ってきましたよね。もちろん亡くなったときには悲しいですが、葬儀の時にはよりはっきりと「亡くなったんだ…」という現実を見ることになります。しっかりと用意しておきましょう。
また、ペットの写真は遺影として使用するので喪主の方は用意する必要があります。
葬儀であったらいい持ち物
お線香やろうそくは火葬場の方で用意されている場合が多いです。しかし、自宅で葬儀を行う場合やペット霊園などで使用することがあるので、念のため持っておくと安心です。
ペットの写真は参列者の方はなくても良いですが、もし良い写真があるのであれば現像して飾ってあげたり、飼い主の方に渡してあげると喜ばれるかもしれません。
葬儀の流れ
- ペットを安置
- ペットの葬儀をしている会社へ連絡
- 葬儀をする
- (納骨)
葬儀は大きく分けると大体このような流れで行います。まず最初にペットが亡くなったことを確認したら安置をしなければなりません。ご遺体の体制を整えてあげて、冷やしてあげる必要があります。
その後、ペット葬儀を行っている会社に連絡してどのような形で葬儀をするのかを決めていきます。プランが決まったら葬儀を行って、納骨をします。
ただし、合同葬儀の場合は遺骨をもらうことができません。もし遺骨を手元に残したいという方は個別葬儀を選ぶようにしてくださいね。
葬儀の流れについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
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葬儀の時のマナー
ペットの葬儀の時は基本的に服装等に決まりはありません。ただし、やはり華美なものやカジュアルすぎるものは避けるようにしましょう。
特に、友人のペットの葬儀に参加する際は華美なものにすると悪い印象を与えてしまう可能性があるので注意してくださいね。
また、人の葬儀にも使用されている葬儀場の時は、他の人がいる可能性があるので、喪服で行くのが無難です。
葬儀前に大切なペットの形見を残しておこう
大切なペットが亡くなったときは本当に何も考えられなくなりますよね。頭の中が真っ白になって現実として受け止められないという人がほとんどだと思います。
私も、涙があふれてきて泣くことしかできませんでした。それでもなんとか何をしたらいいのか調べて葬儀をしました。たくさん調べた中で、ペットの遺骨をアクセサリーにする方法を見つけました。
ペットの形見をアクセサリーにして身につけられるようにすると、どこに行くにも一緒にいられる感じがして本当に作ってよかったと思っています!
もちろん、ペットの形見をアクセサリーにするには費用が掛かりますが、それ以上に作ってよかったと思えているので、もし同じように作りたいという方はこちらの記事で詳しくメリットデメリットを解説しているので参考にしてみてくださいね。
愛するペットを失った時、その喪失感は言葉で表すことすら難しいものです。私もかつて同じ痛みを経験しました。 大切なペットは私の大事な心の支えで、これまでにたくさんの思い出を作ってきました。その思い出を永遠に残すために、遺骨 …