近年人気が高まっているレジンアート。簡単でお手軽なのに発想次第で様々な作品を生み出せ、SNS上にはとっても魅力的な作品がたくさんアップされています!
そんなレジンアートでも時には予期せぬトラブルに直面することもあります。
私もある日、レジンを使ってアクセサリーを作ろうとしていましたが、何度試してもレジンが思うように固まりませんでした。
そんなとき、ネットで同じような体験をした人の声を見つけ、彼らの体験談を参考に私も様々な解決策を試してみることにしました。
これからレジンアートを始める人もすでに始めている人も、レジンが固まらないというお悩みの解決方法を一緒に見ていきましょう!
- 硬化不良とは何か
- レジンが固まらない原因
- レジンが固まらない時の対処法
- レジンが固まらない事例
レジンが固まらない…
レジンがうまく固まらない…というのはレジンアートをするうえではあるあるの悩みといえます。
上手く固まらない状態のことをよく硬化不良といい、下のリストのように硬化不良にも何パターンかあります。
- 固体にならず液体の状態のまま
- 表面は硬化しているが中が硬化していない
- 表面がべたべたしている
硬化不良の状態だと完璧な作品にはなりません。
硬化不良を起こさないためにはその原因、対処法についてしっかりと知っておくことが大切です。
レジンが固まらない原因
硬化不良になってしまった場合、必ずどこかに原因があり、それがわかればそれぞれの原因に合った対策をすることができます。
一緒にレジンが固まらない原因まとめたので一緒に見ていきましょう!!
- レジン液の質が悪い・色付き
- パーツを入れすぎている
- ライトを当てる時間が短い
- モールドが大きい
- 色付きのモールド
- レジン液の配合比率
レジン液の質が悪い・色付き
レジン液にも質の良し悪しがあり、ものによって完成したときの見た目や硬化しやすさなどが結構変わってきます。
安物のレジン液だと硬化しづらかったり表面のべたつきが取れづらかったりします。
また、UVレジンの場合は色を付けることで紫外線が中まで届きづらくなります。紫外線が当たらないとUVレジンは硬化できないので硬化不良を起こしてしまいます。
着色料やアクリル絵の具で色を付ける場合は入れすぎないように注意しましょう。
パーツを入れすぎている
UVレジンやLEDレジンを使う場合、パーツの入れすぎも硬化不良につながる恐れがあります。
特に不透明なパーツを入れると(ラメや花など)光が届きづらいところが出てくるため、様々な角度からライトを当てることが大切です。
光を使わないエポキシレジンならば、パーツが多くても硬化不良を起こす可能性は低くなります。
ライトを当てる時間が短い
UVレジン、LEDレジンは紫外線、LEDライトをそれぞれ当てることで硬化するため、光を当てる時間が短いと硬化不良を起こします。
これらのレジンを使う場合はよく光を当てたり、より出力の高いライトを使うようにしましょう!
モールドが大きい
これもUVレジン・LEDレジンに関して言えることなのですが、モールドが大きいと光が中心に届きづらくなります。
どうしてもUVレジン・LEDレジンを使いたいときは薄いモールドを使うか、何回かに分けて硬化させるようにしましょう。
エポキシレジンを使えば写真のような大型の作品でも作りやすいですよ!
色付きのモールド
色付きのモールドは光を通しづらいのでUVレジン・LEDレジンを使う際はモールドの色が薄いものを選ぶようにしましょう。
もちろんエポキシレジンを使うなら気にする必要はありませんよ♪
レジン液の配合比率
エポキシレジンは硬化剤とレジン液を混ぜた化学反応によって硬化するため、配合比率を間違えると硬化不良を起こしてしまいます。
モノによって比率が違うため商品のパッケージや説明書をきちんと確認しましょう!
また、一度に大量のレジン液を硬化剤と混ぜてしまうと反応の熱によってだまが出来たり硬化不良を起こしたりしてしまうので、小分けにして混ぜるようにしましょう。
レジンが固まらないときの対処法
レジンが固まらない原因について見てきましたが、いざ固まらない時はどんなことをすればよいのでしょうか?
簡単な対処法についてもまとめたので学んでいきましょう!
- 複数回に分けて硬化させる
- ライトをより長時間当てる
- 質の良いレジン液を使用する
複数回に分けて硬化させる
特にUVレジン・LEDレジンを使って大きい作品を作る場合、複数回に分けて硬化させることでライトが届きづらい箇所を少なくすることができます。
少し手間はかかりますが完成したときのクオリティーは大きく変わりますよ!
ライトをより長時間当てる
UVレジン・LEDレジンは光を当ててることにより硬化するため、ライトをより長時間当てるだけでも効果があります。
また、直射日光には紫外線が含まれているため日差しの下においておくことでも硬化できます!
質の良いレジン液を使用する
質の良いレジン液は硬化不良を起こしづらく、初心者が使っても完成度の高い作品が作りやすいです。
安いレジン液にはそれだけ安い理由があるので、少し奮発してワンランク上のレジン液を使ってみてはいかかでしょう?
このレジン液は初心者でも使いやすくてサイズのラインナップも豊富です。
皆さんもレジンが固まらない時はこれらの対処法を試して、ステキなレジンアートを楽しんでください!!
実際にレジンが固まらない時は?
ここまで固まらない原因と対処法を色々見てきましたが実際にやってみるとどう対処するべきかわかりづらかったり、複数の原因が絡み合って硬化できなかったり、慣れている人でも難しい事ばかりです。
ここではSNSに上がっていた失敗や成功体験を見ながらどんなことに注意すればいいのか、どんな工夫ができるのかを一緒に学んでいきましょう!
一度に注ぎ過ぎてしまった場合
こちらは硬化させるレジンの量について詳しく解説してくれた方の投稿です。
エポキシレジンもUVレジンも硬化する際に起こる化学反応で熱が発生します。
その熱のせいで硬化不良を引き押してしまったりモールドにダメージを与えてしまったりしてしまいます。
混ぜる段階から小分けにすることによって反応熱が大きくなってしまうことを防ぐことができますよ♪
レジンが分厚くなると紫外線が届きづらかい、気泡が入りやすいなど、難易度が上がってしまうので注意が必要ですね!
パーツを入れすぎてしまった場合
次はグリッターをレジンに多く封入してしまった方の投稿です。
UVレジンにパーツをたくさん入れてしまうと硬化不良を引き起こしやすくなります。
また、投稿では触れられていませんが着色のし過ぎも硬化に影響を与えることがあるので注意しましょう!
不透明なパーツは光を反射するため、モールドの深いところまで光が届きづらくなってしまいますよ♪
外でレジンを硬化させる場合
太陽光を使ってUVレジンを硬化させている方の投稿です!
UVレジンは紫外線を当てて硬化させるため、曇りの日は硬化しづらくなります。
天気に関わらずレジンアートを楽しみたいならUVライトを購入するのがおすすめです!
気象庁によると快晴の日の紫外線量を100%とした場合、曇りの日の紫外線量は60%程度です。
しかし、曇りでも晴れ間があるときは雲に反射することで紫外線が多くなることもあるそうですよ!
着色料を入れた場合
今度は着色料をレジンに混ぜて使った方の投稿です。
UVレジンはにおいを気にして外で作業をすると出したそばから紫外線と反応して固まってしまいます。
換気をしたうえで屋内で作業する、またはポストにあるように夜中の作業や色付きレジンを使うことで解決できますね!
蓄光パウダーを混ぜる過程で硬化の進行や気泡などの問題が起こってしまったことも考えられるので、硬化させた後に蓄光塗料を塗る方法に変えるのも良いですね!
気泡と硬化不良が起こってしまった場合
今度はUVレジンを使ったときに硬化不良だけでなく、気泡もできてしまった方の投稿です!
この作品には不透明な部分が多いので様々な方向から紫外線を当てるといったUVライトの当て方の工夫が必要だったと考えられます。
UVレジンは紫外線が当てる量が足りないと硬化不良を起こすため、より強力なUVライトを準備することも解決策の一つです。
この写真を見るにUVライトが当たりやすそうな部分でも硬化不良を起こしているように見えます。
そのため、質の良いUVレジンに変更することも対策になりますよ!
2液性のレジン(エポキシレジン)は混ぜる工程があるため不透明な部分があっても硬化しやすくはなります。
しかし、気泡が入りやすくなるので使う際は気を付けましょう!
古いレジンを使ってしまった場合
古いエポキシレジンを使ってレジンアートを作ろうとした方の投稿です!
レジン液は経年劣化してしまうので何年も前のは使わないのがベターでしょう。
また、エポキシレジンは硬化剤との配合割合が重要なのではかりを使って正確に計量しないと硬化不良を起こしてしまいますよ!
シリコン型は使用後、水で洗いましょう!
中性洗剤やぬるま湯を使うとさらに落としやすくなります。
どうしても落ちにくいときはレジンクリーナーやエタノールを使うと取れますよ!
チャームになるモールドで着色したレジンを使った場合
レジンを注いだらそのままチャームになるタイプのモールドを使った人の投稿です!
このモールドは不透明なのでUVライトにさっと当てるだけでは硬化できない可能性があります。
向きを変えたりして何回か照射しなおすのが安心ですよ!
この薄さではあまり問題にならないことが多いですが着色料の入れすぎには注意しましょう!
100均のレジンを使った場合
100均のUVレジンを使ったもののうまくいかなかった方の投稿です…
100均のレジンは金額も安くお手軽ですがどうしても値段相応の品質になってしまいます…
どうしても硬化不良が起こりやすくなってしまうので初心者こそ思い切って質のいいレジン液を買ってみてください!
レジン液は思ったよりにおいが強くて困りますよね…
今ではにおいの少ないタイプも売っているのでぜひ試してみてください♪
10分間UVライトを当てても固まらなかった場合
長時間レジンにライトを当てても硬化不良を起こしてしまった方の投稿です!
レジンが劣化していることも考えられますが、質が悪かった可能性があるので質の良いレジンを買うことも考えたほうが良いでしょう!
もしくはレジンに充てていたUVライトの出力が弱かったことも考えられるので強力なものを買うという選択肢もあり得ますね♪
UVライトの出力は「W」で表されます。
100均レベルだと6W程の弱いものが多いので、32Wやそれ以上の商品を選ぶほうが良いでしょう!
型の奥までライトが届かなかった場合
自分で持っているパーツを複製するために方から作ってレジンを使った方の投稿です。
ここまで色を付けたUVレジン液は不透明なので中までライトが届かず硬化不良を起こしてしまいます。(硬化させたのちに色を付けたのであれば関係ないです)
写真だけではわかりませんが型が不透明だとUVライトが奥まで届きづらく、硬化不良を引き起こす可能性がありますよ!
どうしてもうまくいかないなら…
様々な対策をしてもレジンがうまく固まらないこともあるかと思います。
自分で趣味でやる分には気長に上達を待てばよいですが、大事なものを閉じ込めたりプレゼントに作ったりするにはハードルが高いですよね…
そんな時はプロのレジンアーティストに任せてしまうのはいかがでしょうか?
私も以前プロのレジン工房のhappyresinさんにペットに飼っていた猫ちゃんの毛をレジンに閉じ込めてアクセサリーにしてもらいました!
ネックレス以外にも様々な形のレジンアートを作っているのでぜひ公式サイトを見てみてくださいね♪