皆さんは「レジンアレルギー」という言葉を聞いたことがありますか?
レジンはレジンアートのみならずネイルアートや歯科治療・美容関連の施術を受ける際にも使われる素材です。
しかし、一部の人々にとってはこの素材に対するアレルギー反応が起こることがあります。これが「レジンアレルギー」です。
レジンアレルギーについて知っておけばこれからレジンアートへ挑戦したりや歯科治療を受けたりする際も安心できます。
この記事ではレジンアレルギーってそもそも何なのか・アレルギーの原因・対策まで詳しく解説していきますので、一緒に見ていきましょう!
- レジンアレルギーとは?
- レジンアレルギーの症状
- レジンアレルギーの原因
レジンアレルギーってどんなもの?
まずレジンとは、日本語で「樹脂」を表す言葉で大きく天然樹脂と合成樹脂に分けることができます。天然樹脂は漆やゴムなどがが有名ですね。
合成樹脂とは人工的に作られた樹脂のことで、レジンアートや歯科治療などに使われる素材です。単にレジンというとこの合成樹脂を指す場合も多いです。
この合成樹脂に対して過敏反応を示す状態のことをレジンアレルギーと呼びます。
どうしてレジンアレルギーになるの?
レジンアレルギーが起こった時に出る症状には次のようなものがあります。
- 皮膚の湿疹
- 蕁麻疹
- 水ぶくれ
- かゆみ
- 赤み
- 口腔内の腫れ、痛み
- 喘息、鼻炎
基本的にはアトピー性皮膚炎と似たような症状が多いですが、歯科治療で用いられるレジンによってアレルギーが起こる場合は口腔内に赤みや腫れ、痛みが症状として現れることがあります。
また、レジンは揮発しやすいためアレルギー反応として喘息や鼻炎の症状が現れることもあるので取り扱いは注意しましょう。
レジンアレルギーにはどんな症状があるの?
レジンアレルギーの原因は硬化していないレジンに含まれる化学物質に触れた皮膚や粘膜の過敏反応によるものです。
完全に硬化していればレジンアレルギーの人が触ろうとも症状は出ません。
近年レジンアレルギーの症例が増加傾向にあります。その背景にはレジンの用途が多様になったことがあげられます。
元々歯科治療でよく使われていたレジンですが、時代が進むにつれてジェルネイルやレジンアートなど人々が気軽に液体のレジンに触れる機会が増えました。
そのため、許容範囲を超えてしまいレジンアレルギーを発症してしまうといわれています。
アレルギーを検査するには?
基本的にはパッチテストを行うことが多いです。このテストでは、患者の皮膚にレジンの成分を含んだパッチを貼り付けて皮膚の反応を観察します。反応の程度によって、レジンに対するアレルギーの有無やその重症度を判断することができます。
しかし、具体的に何の物質でアレルギーが起こっているのかを判別するのは困難なので、特に歯科治療に場合は物質ごとのパッチテストを行います。
アレルギー持ちがレジンを扱うときに注意すること
発症するとやっかいなレジンアレルギーですが、アレルギー持ちになってしまうとレジンアートはできないのでしょうか?
いいえ、しっかりと対策すればレジンを扱うことができます。特に注意してほしいのは次の事柄です!
- 換気する
- 液体のレジンに触らない
- キチンと硬化させる
- 子供や動物に注意
※これらの対策によって必ずしもレジンアレルギーの症状を防げるものとは限りません。
部屋の換気をしよう
レジンは揮発性の液体なので、硬化するまで蒸発が続きます。
この揮発したレジンを吸い込むことによって鼻炎やぜんそくといったアレルギー反応が起こってしまうのです。
換気をしていないと揮発したレジンが部屋にとどまってしまうので、レジンを使用する際にはきちんと換気をしてあげることが重要です。
レジンアートを楽しむときは換気扇や窓を開けて空気を入れ替えてくださいね♪
液体のレジンには触れないようにしよう
レジンアレルギーは液体のものでしか発症することはないため、液体のレジンに触れないというシンプルな対策でも効果があります。
液体のレジンに触らないようにする対策として手袋を付けることがありますが、レジンの種類によってはゴム手袋すら透過してアレルギー反応が出る恐れがあります。
ニトリルゴム製のゴム手袋を使うようにしましょう!
キチンと硬化させよう
硬化したレジンではアレルギー反応が出ないので、キチンと硬化させることも予防になります。
UVレジンの場合はワット数の大きいUVライトを使ってあげると素早く硬化して、アレルギー反応が出づらくなりますよ!
エポキシレジンの場合は硬化に一日ほどかかるので誰も触らないようなところにおいておくようにしましょう!
子供や動物からは遠ざけよう
ご家庭に子供やペットがいらっしゃる場合は硬化するまできちんと管理しなくてはなりません。
大人に比べて体や内臓が小さいので少しのレジンでアレルギーを発症してしまう恐れがあります。
完全に硬化しきるまでは手の届かないところに置いておきましょう。
どうしてもレジンを使いたいけどアレルギーが怖い場合は、プロに任せるという手もあります。
私も以前happyresinさんというプロの工房にお願いしてアクセサリーを作ってもらいました♪
レジンに閉じ込めたいものを送るだけで素敵なレジンアートを作ってくれてとってもお手軽ですよ!
私もこのブレスレットを作ってもらいました!
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