愛するペットとの別れ。
いずれ来るものだとはわかってはいますが、そのショックは想像もしたくありません。
それもそうです。長い間そばにいてくれた家族が突然いなくなっては平常心ではいられないでしょう。
私も、初めてのお別れを経験したときは、ショックで頭が真っ白になって何も考えられなくなってしまいました。
いつ、何をやればよいのか、周りに聞くこともできずにてんやわんやしていました。
当時の私と同じ悩みを抱えている、飼い主の皆さんには悔いなくペットを送ってあげてほしい!
そのためには、何をやればよいのか早いうちからきちんと把握しておくことが大切です。
また、大切なペットとの思い出はいつまでも取っておきたいもの。
私がおすすめする方法もいくつか紹介しますね!
- 遺体の安置の仕方
- 役所での手続き
- お葬式について
- 思い出を形にする方法
ペットとの最期の時が来たら…
どうしてもペットとして迎える動物たちは人間よりも寿命の短い種が多いものです。
それは、考えたくもない「その時」がいずれ訪れてしまうことを意味します。
ペットとの別れはつらいものですが、最期の時は大切な家族として後悔しないようにサポートすることが大切です。
私も最初にペットが旅立ってしまったときは、何をすればよいのかわからず、正しくお別れできたのかは今でもちょっぴり不安です。
正しい知識を知っておくことに早すぎるなんてことはありません!
いざというときに慌てないように、早いうちからやるべきことをまとめておきましょう。
まずは正しく遺体安置をしよう
ペットが最期を迎えた際、大切なことの一つは正しくペットの体を安置することです。
ここの作業をスピーディーに対応しないと硬直や腐敗が始まってしまいます。
安置するうえで特に重要なのは次の三つです。
- 棺を準備する
- 姿勢を整える
- ドライアイスなどで冷やす
姿勢を整える
ペットが亡くなって時間がたつと死後硬直が始まります。硬くなってしまわないうちに自然な姿勢に直してあげましょう。
例えば犬が亡くなった場合、体が温かいうちに足を折り曲げる形にして、丸まって眠っているような姿勢を取らせることが良いです。
また、目が開いている場合は、優しく閉じてあげます。
もし、硬直してしまった後に無理に姿勢を変えようとすると関節が外れてしまうことがあります。
亡くなったら早めに姿勢を直してあげましょう。
姿勢を直すのと同時にブラッシングをして毛並みを整えたり、タオルなどで汚れや水分を吹きとったりしておくとよいです。
ドライアイスなどで体を冷やす
死後硬直と同時にペットの体の腐敗も進んでいきます。腐敗を完全に防ぐことはできませんが、遺体をドライアイスや保冷剤などで冷やすことによって進み方を遅くすることができます。
安置するときは内臓などが集中するおなかを中心に冷やしていきましょう。特に夏場は腐敗が早く進むので、丁寧に冷やしておきましょう。
また、保冷材を使って冷やす際はタオルなどでくるみ、結露で体が濡れるのを防ぎましょう。
体を入れる棺を準備する
遺体を安置する棺を準備します。棺といっても、段ボールや箱等でも十分です。
また、最近はネットやホームセンターでペット用の棺を買うこともできます。
ペットのサイズや好みに合わせて選んでおきましょう!
用意した棺にペットシーツを引き、そのうえでタオルや新聞紙など水分がよくしみこむものを引きましょう。体液などで汚れてしまうため、清潔で捨ててもよいようなものを選ぶのが良いです。
次に、棺に体を安置して、用意した保冷剤やドライアイスで冷やしましょう。
一緒にお花やおやつなどを一緒に入れるのも良いです。ただし、保冷が必要なものは避けて、密閉できるものに入れてから棺に入れるようにしましょう!
最後に、棺を自宅で安置しておく場合は、直射日光の当たらない冷暗所に置いておきましょう。
また、一部の霊園や葬儀社では一時的に遺体を預かってくれます。もし、自宅に安置することが厳しいようでしたら、問い合わせてみるのをお勧めします。
正しく遺体を安置することでペットときれいな状態でお別れすることができます。最後の時間を後悔しないように過ごすために丁寧に行いましょう!
亡くなったのがワンちゃんなら手続きが必要!
あなたのペットがワンちゃんだったら、登録している保健所や保健センターなどに死亡届を出さなくてはなりません。
自治体によって異なりますが、窓口に直接提出したり、電子申請で提出したりする場合が多いようです。
死亡届に記載する内容も自治体によって異なるようですが、大阪市の場合は次のような項目を記入することになります。
- 記入日
- 飼い主の氏名、住所、電話番号
- 命日
- 犬の種類、毛色、名前、生年月日、性別、特徴
- 鑑札
- 注射済票
もし犬の死亡届を提出しなかったら、保健所などから予防接種の案内状が届くかもしれません。また、死亡届を提出せずに放置すると罰金刑が課される可能性もあります。ワンちゃんとの別れは悲しいですが、手続きは忘れないようにしましょう。
お葬式の手配をしよう
最愛のペットに最後の別れを告げるための大切な儀式です。しかし、ペットの体を安置しておける時間は数日程度とあまり長くはなく、お葬式もすぐにできるとは限りません。
早い段階で行動できるように考えておきましょう!
小さいペットであったり、庭が広い場合は埋葬する場合もありますが、犬や猫となるとほとんどの人は火葬することを選ぶようです。
火葬する場合は業者や自治体に任せることになります。
ペット葬儀業者に依頼する
葬儀業者に依頼する場合、業者によって葬儀の仕方は様々です。
業者によっては、火葬の前に体をふいたり、お経をあげたりのような儀式を行ってくれます。また、葬儀まで遺体の安置をしてくれるところもあります。
また、火葬の仕方は次の二種類があります。
- 合同葬
- 個別葬
合同葬
合同葬の場合、複数のペットが同時に火葬されるため、個別葬に比べ、費用が比較的低く抑えられます。しかし、他のペットと遺骨が混ざってしまうため、遺骨を持ち帰ったりはできません。
火葬された後は、共同墓地に埋葬されることが多いようです。
個別葬
個別葬の場合、やや割高にはなりますが、遺骨を回収できる場合もあります。
業者によっては、火葬の後にそのまま霊園に納骨できるサービスや、火葬炉がついた車で出張してくれるサービスもあり、自宅や思い出の場所で弔うこともできます。
しかし、合同葬・個別葬問わずペット葬儀の需要が増えているせいか、業者と飼い主との間でトラブルが起こることもあるそうです。
業者を選ぶ際は次のことに注意しましょう!
- 葬儀業者の住所や連絡先
- 火葬に立ち会うことができるか
- 火葬は個別か、それとも合同か
- 火葬する場所はどこか
- 遺骨は返還してもらえるか
- 葬儀にかかる費用はいくらか
- 追加費用などはないか
自治体で火葬できる町も
自分で業者を選ぶのは難しい・・・という人は自治体の施設で火葬してもらうのがよいでしょう。
また、民間の業者に比べて費用も安く収まることも多く、お財布にも優しいです。
自治体によってはペット専用の火葬炉を併設している公営火葬場を持っていたり、クリーンセンターなどでも廃棄物と区別して火葬を行っていたりします。
どのような形での火葬となるかお住まいの自治体に問い合わせてみましょう!
予算とやりたいことを考えて、丁寧に送ってあげる気持ちが大切!
ペットとの思い出を残すにはどんな方法が?
ペットとの素敵な思い出を形にして残すことで、その絆が永遠に続きます。
私が過去に「やってよかった!」と思った方法を4つ紹介します!
生前に使ったものを残そう!
ペットが使っていたベッドやお気に入りのおもちゃなど、生きていた時に使っていたアイテムを保存しておくことで、生前の生活をいつでも感じることができます。
使っていたものを取っておくだけなので費用も掛からずお手軽にできるのが良いですね!
撮った写真をアルバムにしよう!
ペットとの思い出の写真をまとめたアルバムを作ることも良いです!
日常の楽しかった瞬間、一緒にお出かけした場所、誕生日、様々な節目を写真に収めて一冊のアルバムにすれば、一瞬で思い出に浸ることができます。
厳選した写真を現物のアルバムにまとめるのもよし、クラウド上に大量の写真を残しておくもよし、自分なりのアルバムを作ってみるのがおすすめです。
また、色々な思い出を残しておくためには長期的に写真をとる必要があります。
普段あまりカメラを持たない人も積極的にとっていきましょう!
毛や羽などをとっておこう!
ペットの毛や羽を保存しておくと、いつでも触れることでペットの質感や楽しい思い出を感じることができます。
普段は少し厄介だった抜け毛なども、まったくなくなってしまっては少し寂しいもの。
しかし、適切にお手入れをしてあげれば長持ちするため、いつまでも家族のぬくもりを感じられます。
遺品を使った記念品を作ろう!
ペットの遺毛や羽などを使い小物やアクセサリーを作成することで、ペットの存在を身近に感じ続けることができます。
ネットで探すと色々なグッズの作り方や作ってくれるサービスがあります。
その中でも、私が特にやってよかったのはレジンに閉じ込めてアクセサリーにする方法です!
コストのことを考えると、DIYして作るのがよいでしょう。
しかし、大事な遺品を失敗して無駄にはできないし、時間もかかります。そんな人はhappyresinのサービスを活用してみましょう!
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